フィリピン・セブ留学でかかりやすい病気と予防方法

フィリピン・セブ島留学

年間を通して高温多湿な熱帯性気候のフィリピンでは、かかりやすい病気が気候や衛生環境の違いで日本と異なり、慣れない暑さや環境で体調を崩してしまう日本人留学生も少なくありません。

例えば、蚊にさされて感染するデング熱やマラリア、汚染された飲食物を摂取することで感染するA型肝炎など、日本ではあまり馴染みがない病気があり、適切な処置が遅れると重症化する恐れもあります。

しかし、フィリピン特有の病気は、衛生管理など 簡単にできる基本的な対策や、滞在先の環境や行動に応じての予防接種をしっかりすることでほとんど防ぐことができます。

フィリピン・セブ島留学を安心して楽しく過ごす為に、出発前に病気についての知識と予防方法を身につけましょう。

食中毒・A型肝炎を避ける方法

フィリピンの病気で特に多いのが食中毒で、軽い腹痛から入院に至るまで幅広いケースがります。

食中毒の症状は、下痢・腹痛・嘔吐・吐き気・時には発熱も伴います。

下痢が続く場合は、脱水症状になりやすいので、スポーツドリンクなどこまめに水と塩分補給が必須です。フィリピンではコンビニなどでも日本でおなじみのポカリスェットやゲータレードが売っているので、下痢になったら買いだめしておくと安心ですね。

A型肝炎の症状は、感染すると、2~7週間の潜伏期間の後に、急な発熱・吐き気・食欲不振・黄疸(皮膚や体が黄色く染まる)の症状が出て、重症すると入院が必要になりますので病院に行きましょう。

衛生管理を徹底する

食中毒・A型肝炎の対策は衛生管理を徹底していればほとんど防ぐことができますので、フィリピンで特に知っておきたい知識をご紹介します。

まず、水についてですが、基本的にミネラルウォーターを飲みましょう。

海外の水道水は日本と違って飲めないとよく聞くかもしれませんが、フィリピンの水道水も飲めませんので「水道水=飲めない」と常に認識し、シャワーの際も口に水が入らないように気を付け、うがいや歯磨きの場合はミネラルウォーターでするのがおすすめです。

語学学校によく設置されているウォーターサーバーも比較的安心ですが、清掃されていない場合があるので、胃腸が敏感な方はミネラルウォーターを飲んでおくのが安全です。

特に注意しなくてはいけないのが氷で、レストランの氷も水道水で作っている場合があるのでしっかりと見分けることが大切です。

水道水で作られた氷は白く濁っていることが多く、業者が作っている安全な氷は透明で真ん中に空洞があるのがポイントです。

瓶や缶などを飲む際は蓋が汚れている場合があるので、しっかりと拭いてから飲みましょう。ほとんどのフィリピン人も必ず拭いてから飲んでいます。

食事についてですが、語学学校で提供される食事はレストラン以上に衛生管理に気を付けていますので安心できますが、外食する際は衛生かどうかしっかりと見極めてお店を選ぶ必要があります。

基本的に魚介類は、しっかりと火を通して食べるのがマストで、スーパーや屋台で売っているカットフルーツは長時間放置されている可能性がある為、フルーツを食べたい場合はスーパーなどで買って、自分でカットして食べることをおすすめします。

あとは、基本的な手洗い・うがいを日本にいる時以上にしっかりおこない、常にアルコール消毒やウェットシートを携帯すると便利です。

フィリピンのスーパーやドラッグストアには、様々な種類のアルコール消毒があり、持ち運びしやすい小さいサイズから大きいサイズものまでたくさんありますので、現地で調達するのも良いですね。

デング熱・マラリアの病気を避ける方法

 デング熱は主にデングウィルスを持つごく一部の蚊を介して伝染する病気で、フィリピンでは、そこまで珍しい病気ではなく、特に6月~12月の雨季に感染しやすい傾向があります。

デング熱に感染した場合は、数日の潜伏期間の後に急な38度以上の高熱・頭痛・関節痛・全身の倦怠感などの症状があり、人によっては発疹や目の奥の痛みなどが出る場合があります。

現時点ではデング熱に対する特効薬はないので治療法は、水分を良く摂り、通院か入院で解熱や点滴を行い、一週間前後で回復します。

マラリアはマラリア原虫を持つ蚊を介して伝染する病気で、フィリピンでは近年、セブ島やマニラなどの都市部での発症例はあまり報告されていませんが他の地域へ観光する際は注意が必要です。

マラリアに感染すると、1~4週間の潜伏期間の後に、高熱・頭痛・関節痛といったインフルエンザに似た症状が出ます。

マラリアを疑う症状がでた場合は直ちに、病院に行き速やかに治療してください。

また、マラリアには予防薬もあるので滞在先の流行状況をみて服用するか判断するのが安心です。

虫刺され予防は徹底する

 日本では蚊はあまり危険だと認識しませんが、実は世界で一番人を殺している生物です。

特に、東南アジアに生息する蚊に刺されると感染症にかかることがあります。

フィリピンでもデング熱やマラリアといった感染症にかかる蚊が生息しているので、日本にいる時以上に、蚊にさされないように徹底しましょう。

対策としては、肌はあまり露出しないようにし、露出している部分には必ず虫除け剤を使用しましょう。

虫除け剤を効果的に使用するには、スプレータイプのものは、 噴霧後に手できちんと塗り広げ、汗と共に流れてしまうので2~3時間ごとに塗り直しましょう。

日焼け止めを上から重ねると効果が弱まるので日焼け止めの後に虫除け剤が鉄板です。

また、蚊は汗に集まりやすいので頻繁に拭くことも大切です。

屋内にいる時は、網戸を閉めて蚊の侵入を防ぎ、心配であれば日本から蚊取り線香などを持参して使用しても良いかもしれません。

蚊にさされてしまったとしても必ず感染症になるわけではないので、パニックにはならず、またさされないように更に予防し、様子をみましょう。

 予防接種で避けられる病気

フィリピンへ留学に行く前に予防接種をするべきか悩む人は多いかと思います。

特にフィリピンの留学は一か月から三か月と短期留学が多いので、必要ないのではと考えてしまいますよね。

結論から言いますと、状況によって予防接種はしておいた方良いです。

理由としては、いくら滞在期間が短くても人によっては、1日目で病気に感染してしまう人や、体調が悪くなった際に、フィリピン特有の病気になってしまったのではないかと、非常に不安になります。

また、滞在先の地域や行動によって病気になるリスクは変わってきますので、自分の状況をよく考えて、予防接種するべきか判断しましょう。

B型肝炎

B型肝炎は、消毒不十分な注射器の使用、出血を伴う民間治療、性行為などで感染し、フィリピンでも珍しくない病気です。

症状は、疲労感・食欲低下・倦怠感が数日続いた後に、黄疸・吐き気・腹痛などの症状が出ます。

フィリピンで、事故や歯科治療などといった医療行為をする予定の方は予防接種を推奨します。

破傷風

破傷風は傷口に土中の破傷風菌が入っておこる病気で、フィリピンは、年間を通して高温で菌が繁殖しやすい環境なので、ちょっとした怪我でも破傷風にかかってしまう可能性があります。

症状は怪我をしてしばらくすると、神経障害・痙攣・呼吸困難などがみられます。

多くの日本人は幼少期に(ジフテリア+百日咳+破傷風)の三種混合ワクチンを予防接種で受けていますが、破傷風ワクチンの効果は20代の前半までしかありませんので、抗体がなくなっている方、フィフリピン留学で怪我をしやすいレジャーをおこなう予定の方は予防接種しましょう。

狂犬病

狂犬病は、狂犬病ウィルスを持つ狂犬病動(イヌ・ネコ・コウモリ・キツネ・アライグマ)に咬まれたり、引っ掻かれたりして感染する恐ろしい病気で、実際にフィリピンでイヌに咬まれた日本人が帰国後に狂犬病を発症し、亡くなるという実例があります。

狂犬病動物が多い地域に行く人は、予防接種をしましょう。

症状は、狂犬病に感染すると、1~3か月の潜伏期間の後に、発熱・頭痛・関節痛・咬まれた部分の痒みが始まり、後に錯乱・幻覚・水を怖がるなどの症状が出ます。

もし、フィリピンでイヌなどの狂犬病動物に咬まれてしまったら、傷口を石鹸でよく洗い、直ちに病院へ行きワクチンを打ち、治療しましょう。

また、フィリピンでは、街のあらゆるところに野良イヌ・ネコ、放し飼いされているペットがいますので、不用意に接触しないことが大切です。

以下に予防接種の情報をまとめました。

予防接種 対象者 費用(平均)
B型肝炎 現地の方と体液や血液接触の可能性がある人 8000円
破傷風 30歳以上で免疫がなくなっている人、怪我をしやすいレジャーをする人 3000円~4000円
狂犬病 狂犬病動物が多い地域に行く人 15000円

 

予防接種の回数と接種間隔

予防接種 接種回数 (国産) 接種間隔
B型肝炎 3回 初回、4週間後、5~6ヶ月後
破傷風 3回 初回、3~8週間後、12~18ヶ月後
狂犬病 3回 初回、5週間後、12か月後

フィリピンの病院事情

留学中に体調が悪くなり、悪化した場合は日本から持参した薬を飲んでも効かないことがあるので、自力で治そうとせず、語学学校のスタッフに相談して病院へ行きましょう。

フィリピンは、地域や病院によって医療のレベルに差がありますので、語学学校と提携している総合病院へ行くのがおすすめです。

ジャパニーズヘルプデスク

医療英語は難しいので不安な方はジャパニーズヘルプデスクを活用すると安心です。

ジャパニーズヘルプデスクとは、日本人の診察を日本語でサポートをしてくれるサービスで、更に、海外旅行保険などに加入していればキャッシュレスで診察が可能です。

ジャパニーズヘルプデスクを利用する場合は電話で予約し、症状などを伝えてから行くとスムーズです。

入院になった場合のポイント

フィリピンでの入院は、日本と違って基本的に食事の介助や身体を拭くなどの身の回りの世話は家族や友人が行うため、付き添いが前提となっています。

一人での留学で入院は心配になるかもしれませんが、入院中困らないようにいくつかのポイントを紹介します。

入院が決まったら身の回りの物を準備してから入院する

入院する際、病院からは最低限のものしか支給されないことが多いため、足りないものは自分で揃えてから入院するのが必須です。

筆者が入院した際に支給されたものは、コップ・ハンカチ・小さい石鹸・スプーンとフォーク(自分で洗います)・アルコール・トイレットペーパー1個・ミネラルウォーター2本で、シャワーを浴びたくてもバスタオルがないと言われ困ったので、事前に何が支給されるか聞いておくと良いですね。

もし、体調が悪く動けない状態の場合は語学学校のスタッフに相談してサポートしていただきましょう。

要望は遠慮せず言おう

 フィリピンでは、先ほども述べたように、患者の身の回りの世話は付き添いがおこなうことが前提なので、看護師は医療行為に集中するため、日本のように察してケアをしてくれることはあまりありません。

そのため、水が欲しい、痛み止めが欲しい、寒いので布団が欲しいなどの要望は遠慮せずどんどん言いましょう。

頼み事をしてから何時間たってもなかなか来ないときは基本的に忘れてしまっているので、何度も繰り返し要求しましょう。

特に病院食は、日本と違って患者に合わせた食事ではなく普通のフィリピン料理が出てきて、脂っこいものや塩辛いものが多いです。

病気を早く治すためにも栄養をしっかりと摂ることが大切ですので、おかゆにしてほしい、味を薄くしてほしい、などと遠慮せずきちんと要望を伝えましょう。

フィリピンの病院の先生、看護師さんはみんな優しくフレンドリーなので安心してください。

帰国後の体調不良

病気には潜伏期間があるので、フィリピン滞在中に感染して、帰国後に症状が出てしまう場合もあります。

マラリアなどの感染症の場合は、感染後、数週間から数年たってから症状が出る場合もあります。

日本にはない病気を診察できる病院は限られているため、帰国時に発熱や下痢、発疹などの症状が出たり具合が悪い場合は、空港や港の検疫所、帰宅後に症状がでた場合は、最寄りの保健所に相談してください。

検疫所や保健所では、渡航で体調不良になった方を対象に健康相談や感染症検査、対応可能な医療施設の紹介をおこなっています。

相談する際は必ず、渡航先での滞在期間・活動内容・飲食状況・動物との接触状況・ワクチン接種や虫刺されの有無をしっかり伝えましょう。