フィリピン留学セブ島などで起こる詐欺と、トラブル対策

フィリピン・セブ島留学

「詐欺」というワードを聞いても、無縁だと思っていませんか?フィリピン・セブ島留学では、以下の2種類の詐欺被害が発生し、日本人留学生が被害に遭っています。

  • 悪質留学エージェントによる詐欺被害
  • 現地で邦人を狙った詐欺被害

詐欺に遭わないためには、どのような詐欺があるのか知っておくだけでも、被害を未然に防ぐことができます。フィリピン・セブ島留学をする際に、気を付けたい詐欺5選と対策を紹介します。留学前に読んで参考にしてください。

悪質留学エージェント

平成17年の国民センターの報告書(増加する「留学等斡旋サービス」トラブル)によると、留学エージェントに関する相談が1995年以降、約3500件問い合わせがあり、全体として年々増加傾向にあります。

フィリピン留学でも、下記のように自分の利益しか考えない悪質なエージェントが存在しています。

  • 利益率(紹介料)の高い語学学校しか紹介しない
    フィリピン留学のエージェントは語学学校から生徒の紹介料として報酬を受け取っています。悪質なエージェントは、留学生の希望を差し置いて、利益率の良い語学学校だけをしつこく勧めます。学校視察などはせず、学校情報を全く把握していない状態で紹介するため、「希望していたコースがなかった」「海が見える学校を希望していたが実際は街中だった」とトラブルが相次いでいます。
  • 料金の水増しや未返金などの金銭トラブル
    留学の消費税は不課税です。海外の学校に支払う授業料や滞在費などには日本の消費税がかかりません。エージェントによっては、支払う必要のない日本の消費税を上乗せし、消費税分を懐に入れてしまう場合があります。
    また、留学予定の語学学校が廃校してしまう場合や、エージェント倒産の際に返金をせずに逃げてしまうケースもあるため、エージェントの運営年数や実績の確認は必須です。
    悪質な留学エージェントに騙されないためには、優良なエージェントを選ぶのはもちろん、自分自身でもしっかりと留学内容を把握することが大切です。

【対策1】優良な留学エージェントを見抜く

優良な留学エージェントを探すためには、運営会社情報、実績、運営方針など会社概要をしっかりと確認しましょう。電話でエージェントに問い合わせてみるのも効果的な方法でして、聞いた質問に対してあいまいな返答が多い場合は悪質である可能性を疑っても良いと思います。また、フリーメールアドレス(Google、Yahooメールなど)の場合は、業務体制がしっかりしていない場合があるので注意が必要です。

留学エージェントは1社だけに絞るのではなく、複数を比較検討しましょう。比較する際は、どのくらい語学学校の現状を把握しているのか、自社の利益を考えずどれだけ真剣に留学生と向き合ってくれるかがポイントです。

良いことばかり言ってくるエージェントは留学生のことをあまり考えてくれていません。学校の悪い面をしっかりと伝えてくれるエージェントこそが、留学生のことをちゃんと考えてくれています。

【対策2】留学内容を自分でしっかりと確認する

悪質な留学エージェントが説明責任を果たさずに起こるトラブルが多いですが、自身で内容をしっかりと確認していれば回避できるトラブルもあります。

契約前は必ず契約書、請求書を交付してもらいましょう。契約書は留学内容、費用項目、キャンセルポリシーの各種項目をしっかり確認してください。請求書は何に対しての費用なのかを確認してください。

申し込み後のキャンセルの対応に関しては、エージェントによってさまざまです。高額な解約料を請求してくる場合があるので事前にキャンセルポリシーをよく読みましょう。不当な解約料を請求された場合は、最寄りの消費者センターに相談してください。

「おすすめの語学学校に空きが1つしかない」などと契約を急がせるエージェントもいますが、契約は焦らずに冷静に考えて対応しましょう。契約内容に少しでも不明点がある場合は、エージェント側にしっかりと確認してください。

両替詐欺

フィリピンでは、街の至る所に「Money Exchanger」と呼ばれる外資両替ができる両替所があります。両替所の中には外国人を狙い、お金をだまし取る両替詐欺が多発しています。

一番多い手口は、両替する際に紙幣を目の前で数えて枚数を誤魔化す手口です。プロが行うので、誤魔化す瞬間はしっかり見ていても気が付きません。

また、街中を歩いていると実勢レートより良いレートが書かれているカードを見せて「案内するからついておいでよ」と話しかけてくる現地人もいます。このような場合、高確率で闇両替商なので、ついて行かないようにしましょう。

【対策】両替は語学学校を介して行う

両替については、ほとんどの語学学校が授業始まり次第、代わりに両替してくれるか、オリエンテーション時にスタッフがレートの良い安全な両替所まで連れていってくれるので、その際に両替をしましょう。

語学学校が推奨している両替所でも、両替をする際はお金を受け取ったら、両替スタッフの目の前でお金を数えましょう。立ち去った後に、「足りていない!」と気が付いて戻っても、証拠がないと追い返されてしまいます。

安全な方法で両替し、両替の際は自分でしっかりと確認することで、両替詐欺を未然に防ぐことができます。

トランプ賭博詐欺

トランプ賭博詐欺は、外務省が注意喚起しているほど、フィリピンで多くの日本人観光客や留学生が騙されている詐欺です。トランプ賭博詐欺の手口の流れは下記の通りです。

  1. ショッピングモールや繁華街で、地元の人と思われる者に「娘が日本に留学するから色々教えて欲しい」などと親しげに話し掛けられる。
  2. しばらく会話した後、「家族にも話を聞かせたい」と自宅と称する建物にタクシーなどで案内する。移動中は場所を覚えられないよう、絶えず話しかけられる。
  3. 自宅に着くと、家族が温かく出迎えてくれて、お礼にと食事などの歓迎を受ける。食後にトランプゲームに誘われる。しばらくすると「これから金持ちの知人が遊びに来るが、一緒にその知人をトランプゲームでカモにして一儲けしよう」と持ちかけられ、やらざるを得ない状況になる。
  4. 最初は勝ち続けるが、最終的には大負けするように誘導され、大金の支払いを要求される。現金のほか、クレジットカードやスマートフォンなど現金化できるものは全て奪われる。

この詐欺の怖いところは、お金を巻き取られるだけでなく、自分も罪に問われる可能があるところです。フィリピンでは法律で認められている場合(フィリピン娯楽賭博公社が運営する施設)を除いて、カードゲームや麻雀などの賭け事に直接的に関与した場合は、処罰の対象となります。

【対策】知らない人には絶対についていかない

トランプ賭博詐欺は「教えて欲しい、力になってほしい」などと日本人の良心を利用し、自宅などに誘い込みます。性別、年齢問わず、家族連れで人が良さそうな相手に見えても、狙われている可能性があります。

被害に遭った場合、隙を見て逃げれば大丈夫だろうと考える人もいるようですが、フィリピンは銃社会です。相手を挑発する行動をとると、命を落とす危険性があります。

被害に遭わないためにも、基本的なことですが、知らない人には絶対についていかないようにしましょう。

美人局(つつもたせ)

美人局とは、女性がターゲットの男性を誘惑し肉体関係を持とうとした際に「無理やり襲われた」「誘拐された」などと、示談金を請求する詐欺犯罪です。犯人グループが被害者になるように巧妙に仕組まれています。

  • 男女で共謀した恐喝・詐欺
    女性が居酒屋でお酒を一人で飲んでいる男性を誘い、「どこか他の所へ飲みに行こう」と店の外に連れ出す。その際に夫と称する者が現れて「妻が誘拐された」と脅し、示談金を請求する。上記はもっとも多い手口で、夫婦だけでなく交際していない男女が共謀している場合もあります。お酒で酔っていて、判断力が鈍っているところに付け込まれるので、なかなか断れません。
  • 家族や警察で共謀した恐喝・詐欺
    女性(実は未成年)が、公園やカフェ、バーなどに1人でいる男性を誘惑し、ホテルや自宅と称する建物に連れ出す。女性と肉体関係を持った際に、いきなり女性が泣き始める。家族が訪れ「未成年の娘がレイプされた」と脅され、示談金を請求する。示談金を断ると警察官が登場。警察官は状況からかなり重い罪になると脅し、示談金で解決させようとする。

上記の手口で特に恐ろしいのが、女性に年齢を偽られ、実は未成年だったという点です。こうなってしまうと、完全に犯罪者となってしまいます。

肉体関係を持っていない場合でも、未成年と関係を持ったと犯罪者に仕立てあげられ示談金を請求されるケースがあります。

【対策1】1人でいる時に女性に誘われたら危機感を持つ

美人局では特に、1人でいる邦人の男性をターゲットとしています。1人でいる際に、若い女性に声をかけられたら危機感を持ちましょう。女性に誘惑されても軽々と誘いに乗ってはいけません。

「自分は留学している」という自覚をしっかりと持って、軽率な行動をしなければ美人局の被害には遭いません。

【対策2】現地の警察官に気を付ける

残念ながらフィリピンでは、本物の警察官が旅行者をターゲットにした犯罪を起こす事例があります。美人局で登場する警察官は、本物の警察官の場合がほとんどで、女性や家族たちとグループになって共謀しています。

もしこちらに非がないのに、強引な職務質問や任意同行、示談金の請求を求められた場合は「日本大使館に連絡したい」「他の警察官にも立ち会ってもらいたい」と強い意志で伝えましょう。

睡眠薬窃盗

睡眠薬窃盗とは、睡眠薬が混入された食べ物や飲み物を飲食させ、意識が朦朧としている隙にあらゆる金品を盗む犯罪です。特にマニラ市内において、邦人をターゲットとした睡眠薬事件が立て続けに発生しています。睡眠薬窃盗の手口は下記の通りです。

  1. 「どこから来たの?」と親しげに声をかけられ、少し打ち解けた後に親切にしてもらったからご馳走したいと言われ飲食店に連れて行かれる。
  2. ビールや料理を飲食したのち、意識が朦朧としてくる。この際に遠回しに貴重品の有りかなど質問してくる場合がある。
  3. 気が付くと知らない場所におり、貴重品など金目になるものが全て盗まれている。

睡眠薬が混入されるものは、飲食店の料理や飲み物に限りません。飴やマンゴー、チョコなどにも混入されている場合があります。「美味しいから食べてみて!」と勧められて安直に口にするのは危険です。

【対策】初対面+飲食には気を付ける

子どものころ、「知らない人からもらったら物は食べてはいけない」と親から教わったよう教訓を、フィリピンでは徹底しなければいけません。その日初めて会った人なのに、食事に誘われる・飲食物を勧められたら注意してください。

被害に合った人は「犯人と同じ食事をとって、飲み物も瓶から直接飲んでいたのにいつ睡眠薬を混入されたのかわからない」という人もいます。どうしても食事をしなければいけない場合は、飲食店は自分たちで選び、自分のグラスやお皿から目を離さないようにして飲食しましょう。

基本的にフィリピンで飲食する際は、自分で購入したものにしましょう。知らない人とは食事しない、飲食物を貰っても口にしない。この2つを守れば睡眠薬窃盗の被害には合いません。

ぼったくりタクシー詐欺

少ないですが、フィリピン・セブ島ではタクシー料金をぼったくられることがあります。

フィリピン・セブ島でタクシーに乗る際は、ぼったくりに警戒していることを伝えるために、ドライバーの写真やナンバープレートを写真に撮っておくのがおすすめです。

また、フィリピン・セブ島には、日本人オーナーが経営しているKEN TAXIというタクシー会社があり、ドライバーの対応に関しても評判がいいため、心配な人はKEN TAXIに乗るようにしましょう。

【対策】メーターを確認する

フィリピン・セブ島のタクシーは、初乗りが40ペソです。

タクシーに乗車時にメーターが40ペソ以上になっている場合は、メーターを設定し直すように伝えるか、怪しいと思ったら違うタクシーに乗り換えるようにしましょう。

フィリピン・セブ島でタクシーに乗るときは、以下の表を目安にしてぼったくりタクシーにあわないよう注意しましょう。

乗車距離 タクシー料金
マクタン・セブ国際空港~セブ市内 約200~300ペソ
セブ市内の移動 約100~200ペソ
セブ市内~マクタンリゾート地 約300~400ペソ