フィリピン・セブ島留学は安全か?治安と注意点

フィリピン・セブ島留学

フィリピンというと「発展途上国」「治安が悪い」などのイメージから、フィリピン・セブ島留学を躊躇している方もいるのではないでしょうか。

フィリピンは貧困の差が激しく、銃社会でもあるため、日本に比べると治安は悪いです。

ただし、世界最高レベルの安全さを誇る日本に比べると、アメリカやオーストラリア、カナダなど、留学先として人気のある国もフィリピンと同じく治安が悪いという事になってしまいます。

各国の治安を知るには、国際連合機関UNODC(国連薬物犯罪事務所)が発表している各国の犯罪率データが指標の1つになります。UNODCのデータではフィリピンよりも、アメリカやオーストラリア、カナダの方が、窃盗や強盗率が高いという統計結果が出ています。

UNODCの調査による各国の犯罪統計2016年度(人口10万人あたりの統計)

盗難 強盗
フィリピン 48件 21件
日本 293件 2件
カナダ 1409件 60件
アメリカ 1750件 103件
オーストラリア 2460件 39件

表に記載の数字は、警察に届けが出された事件数からの統計ですが、アメリカの窃盗率は、フィリピンの約36倍です。

アメリカやオーストラリア、カナダは、メディアの影響から、かっこいい・お洒落というイメージが先行しがちですが、英語圏の留学先にはフィリピンより危ない場所が沢山あります。

一方、フィリピンにおいては、ストリートチルドレンなどの貧困問題や銃社会問題、薬物問題などをメディアに取り上げられることが多いため、治安が悪いというイメージになりがちです。

フィリピン・セブ島は、夜に一人歩きをしない、危ない場所には行かないなど、海外で犯罪に巻き込まれないための基本的な事を守っていれば、娯楽とリゾートの両方を楽しみながら、マンツーマン授業で効率よく英語学習ができる場所です。

海外では日本の常識が通用しないため、初めて海外留学をする方は、どの国に行っても治安の悪さを感じることになります。

今後海外に行きたい方や、海外の人と仕事をしたい方は、世界の常識を知るためにも留学をしてみるのがおすすめです。

この記事では、治安の悪さからフィリピン・セブ島留学をあきらめる必要がない理由や、留学中の治安面での注意点を紹介します。

フィリピン・セブ島留学が安全な理由

UNODCが発表している犯罪率の統計や、銃社会であることから、フィリピンの治安が日本より悪いことは確かです。

しかし、フィリピンにおける日本人留学生の数は年々増加しています。

一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の調査によると、アメリカやオーストラリアの留学生数は減少している一方、フィリピン留学をしている日本人の数は、2016年から2018年の間に、2,837人と最も増加しています。

そして、JAOSの2018年の調査結果によると、フィリピンの留学生数は、イギリスやニュージーランドを抜かして、アメリカ、オーストラリア、カナダに次ぐ留学人気国第4位です。

留学国 2017年 2018年
アメリカ 19,024人 17,894人
オーストラリア 17,411人 17,076人
カナダ 12,194人 12,573人
フィリピン 6,238人 6,755人
イギリス 6,561人 6,648人
ニュージーランド 5,584人 5,672人

※参照 JAOS「一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査2018」(http://www.jaos.or.jp/newsrelease)

どんなに良いプログラムを提供している語学学校がある国でも、留学生が心配するほど治安で悪い国では、国が警告をだしたり、悪い口コミが広まったりするため、留学生の数は増えません。

フィリピンに留学する日本人の数が年々伸びていることからも、フィリピンが心配するほど治安の悪い国ではないことがわかるのではないでしょうか。

日本の企業、大学、高校がフィリピン留学を利用している

フィリピンへの日本人留学者数が増えている理由には、企業、大学、高校などがフィリピン留学の効果を知って、団体留学を始めているという背景があります。

楽天株式会社やLINE株式会社が、社員の英語力向上をはかるためにフィリピン・セブ島で企業留学をしたことは有名ですが、東京大学、東京外国語大学、獨協大学などの大学も、フィリピンの大学での単位認定留学を実施しています。

企業や大学は、社員や学生が利用するプログラムに、安全面や内容で責任をもたなければいけません。

日本人なら名前を聞けば誰でもわかるような有名企業や大学が、社員や学生をフィリピンに送り込んでいることからも、フィリピンは、留学を懸念するほど危険な国ではないことが感じられると思います。

フィリピン・セブ島留学中の注意点

フィリピン・セブ島留学中は、海外にいる(日本の常識が通じない場所にいる)ことを意識しながら生活をしていればトラブルに巻き込まれる可能性は低いです。

貧困問題があるフィリピン・セブ島では、日本人はお金持ちだと認識されているため、街では、現地人に馴染み、日本人だと気づかれないようにするのが大切です。

そのため、フィリピン・セブ島では、大声で日本語を使って話さない、現地の人が着ているのと同じような恰好をして観光客に見られにくくするなどの注意が必要です。

また、数人でいる時よりもひとりの時の方が、犯罪には巻き込まれやすいです。

学校の外に出るときは、複数人で出歩くか、女性の場合は、男性の友達にもついてきてもらうなど、犯罪に巻き込まれにくくするための対策をしましょう。

留学中は服装にも気を付ける

フィリピン・セブ島では、日本人が着ている日本の服(服装)は高価にみえて、スリや盗難にあいやすくなるため、現地の人と同じような恰好をすると安心です。

フィリピン人の服装は、おもに、Tシャツ、ジーパン、スニーカーです。

服装の指定はありませんが、女性の場合は露出の多い恰好で外出すると事件に巻き込まれる可能性が高いと言われているため、注意しましょう。

ちなみに、寮の洗濯では色移りや傷みが激しいため、白い服やお気に入りの服を持参するのは出来る限り避けましょう。

汚れても良い服を持参するか、現地で安い服を買い足すのが、オススメです。

フィリピン・セブ島では、Tシャツは、300円程度で購入可能です。

日本人留学生が巻き込まれやすい犯罪

日本人留学生は、以下のような犯罪に巻き込まれやすいため注意しましょう。

  • スリ、盗難
  • ストリートチルドレン
  • 美人局(セットアップ)
  • トランプ詐欺
  • ぼったくりタクシー

スリ、盗難に注意

セブ島では、スリや強盗が多いです。

財布などの貴重品はもちろん、高値で売れるiPhoneも盗まれやすいため、街中ではスマートフォンは出さないようにし、リュックサックや斜めがけ鞄は前に抱えて歩くのが鉄則です。

貴重品を入れる鞄は、ランニング用のウェストポーチなど観光客らしくないものを利用し、クレジットカードや現金は分散して収納しておくのと全財産を一気に失う可能性が低くなるため安心です。

また、フィリピン・セブ島には、睡眠薬強盗にも注意しましょう。

睡眠薬強盗とは、仲良くなった現地人や日本人から、食事やお酒の席で睡眠薬を飲まされ、気づいたら貴重品を盗まれていたり、クレジットカードが使われていたりすることです。

海外では友達をつくりたいという思いからも、声をかけてくれた人に気を許しがちです。

街中で出会ったばかりの人についていったり、他人にわたされたものを食べたり飲んだりしないように注意してください。

アクセサリーや時計類の着用も、フィリピンではお金を持っていることのアピールになってしまうため控えましょう。

ストリートチルドレンに注意

セブ島のストリートチルドレンは、高級ショッピングモールの周りやコンビニエンスストア付近で観光客を待ち構えています。

なかには、大人によって組織化されている子供の集団もあり、断ると凶器を向けてくることもあります。

子供だから、かわいそうだからという理由で、相手をしないよう注意しましょう。

美人局(セットアップ)に注意

美人局は、男性向けの犯罪です。

主に、美人でセクシーな女性に話しかけられ、仲良くなった末に肉体関係を持とうとしたところで、怖いお兄さんたちがでてきたり、女性の家族(に扮する人達)にお金を取られたりする犯罪です。

綺麗な女性が話しかけてきた場合は、痛い目にあうことが多いので後をついていかないよう注意しましょう。

トランプ詐欺に注意

トランプ詐欺とは、日本好きを装うフィリピン人から、仲良くなったあとで、ゲームをするために家に誘われ、賭博の結果、多額のお金を払わされる羽目になるという犯罪です。

留学生は、慣れない外国で現地人と仲良くなれたのが嬉しくなり、家についていってしまうことが多いため、犯罪に巻き込まれてしまいがちです。

また、家についていったところ、睡眠薬強盗をされたり、女性の場合は睡眠薬をのまされてレイプされたりしてしまうこともあります。

出会ったばかりの人の家に行ったり、ゲームをする場所に移動したりする流れになった、相手を疑い、はっきりと断るようにしましょう。

ぼったくりタクシーに注意

少ないですが、フィリピン・セブ島ではタクシー料金をぼったくられることがあります。

フィリピン・セブ島でタクシーに乗る際は、ぼったくりに警戒していることを伝えるために、ドライバーの写真やナンバープレートを写真に撮っておくのがおすすめです。

また、フィリピン・セブ島には、日本人オーナーが経営しているKEN TAXIというタクシー会社があり、ドライバーの対応に関しても評判がいいため、心配な人はKEN TAXIに乗るようにしましょう。

フィリピン・セブ島のタクシー初乗りは40ペソ

フィリピン・セブ島のタクシーは、初乗りが40ペソです。

タクシーに乗車時に、メーターが40ペソ以上になっている場合は、メーターを設定し直すように伝えるか、怪しいと思ったら違うタクシーに乗り換えるようにしましょう。

フィリピン・セブ島でタクシーに乗るときは、以下の表を目安にしてぼったくりタクシーにあわないよう注意しましょう。

乗車距離 タクシー料金
マクタン・セブ国際空港~セブ市内 約200~300ペソ
セブ市内の移動 約100~200ペソ
セブ市内~マクタンリゾート地 約300~400ペソ

フィリピン・セブ島で危ない場所

フィリピン・セブ島で特に危険な場所は、以下のとおりです。

・コロン
・パシル
・カルボンマーケット
・マンゴーストリート
・SMストリート周辺

上記の場所は、ストリートチルドレン、ホームレス、娼婦、スリ、強盗、ドラッグの蔓延が多いです。

カルボンマーケットや、マンゴーストリートは、市場やクラブがあるなど観光や娯楽の場としてガイドブックで紹介されることもありますが、日が暮れるにつれ、危険度が増すため、夜は絶対に行かないようにしましょう。

フィリピン・セブ島で安全なITパークと周辺の学校

ITパークは、日本企業や外資系企業がオフィスを構えているビジネスパークで、セブ島の中でも安全な場所です。

ITパーク内には、銃をもった警備員がいたり、24時間営業で綺麗なレストランが多かったりと、治安がいいため、日本人が多く住んでいるコンドミニアムもあります。

そのため、セブ島で一番治安がいい場所に留学したい方は、ITパーク内にある学校を選ぶのがおすすめです。

ITパーク内には、QQ English IT校や、HLCA、Kredo、NILSなどの語学学校があります。

ただし、ITパーク内は安全とはいっても、フィリピンにあるため、日本より治安が悪いのは変わりません。

ITパーク内のナイトマーケットなど、人が多く集まる場所ではスリや強盗が発生しやすいため、ズボンの後ろポケットにiPhoneや財布をいれるのはやめましょう。

フィリピンでテロが起きている場所

フィリピンというと、イスラム過激派によるテロの危険性を心配する人がいますが、テロが起きているのは、セブ島から海を隔てて約300Km離れたフィリピン南部ミンダナオ島の西部です。

2019年4月現在までにセブ島でテロ事件は発生しておらず、セブ在住の人々は、安全な暮らしをしています。

そのため、フィリピン・セブ島の留学生がテロに関してむやみに心配する必要はありません。

ただし、情勢は時期によって変化する可能性があるため、セブ島留学の予定を立てるときには、フィリピン留学をしたことがある人のブログなどではなく、外務省が発表している海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/)で、政府の正しい情報を参照するようにしてください。

セブ島留学生は、フィリピンでの殺人事件を心配する必要はない

フィリピンの治安を心配する人の中には、フィリピンで起きている邦人殺害事件のニュースを耳にしたという方もいると思います。

ただし、留学性がフィリピン・セブ島留学中に殺人事件に巻き込まれる可能性は、ほぼないため安心してください。

なぜなら、フィリピンでの殺人事件の被害者には、「ビジネスや人間関係で問題があった人達」という共通点があるからです。

以下は、ここ数年で起きたフィリピンでの邦人殺害事件の内容です。

フィリピンで殺害された日本人の例

殺害時期 事件内容
2018年8月 セブ市内で車を運転していた邦人女性が射殺される。

被害者は、セブ島在住の雑貨家具輸出会社の社長女性(71)。

2017年6月 フィリピン西部ブスアンガ島で日本人男性2人が、射殺される。

犯人は、フィリピン在住の日本人とフィリピン人通訳者。

被害者の邦人男性(59)(24)の2人は、事前に保険金をかけられていた。

2017年4月 マニラでジェーアンドエーの社長(48)が車で移動中に射殺される。

持ち物は残っており、同乗していた他の5人は無事だったため、金銭目的ではなく、プロの殺し屋の犯行だとみられている。

上記の事件内容からもわかるように、被害者は、無差別に選ばれているのではなく、ビジネスや金銭面でトラブルがあった人たちです。

また、邦人殺害事件の被害者のほとんどはフィリピン人によって射殺されていますが、上記の事件を含め、その指揮をとっているのは日本人である場合が多いです。

つまり、被害者とトラブルがあった日本人が、怨恨や金銭目的でフィリピンのプロの殺し屋を雇い、被害者を殺害しているということです。

日本で雇うには高額な殺し屋も、フィリピンでは数万円~数百万円で雇うことができると言われています。

フィリピンは銃社会であり貧困の問題もあるため、トラブルがあると、簡単に殺人事件に発展しやすい、ということは覚えておく必要があります。

しかし、留学生は、フィリピンで現地の人と金銭トラブルを起こさなければ殺人事件に巻き込まれることは、ほぼありません。

語学学校にいるフィリピン人講師を含め多くのフィリピン人は、明るく、世話好きで、ポジティブな人が多いです。

フィリピン・セブ島留学では、英語以外にも現地の人々から学べることはたくさんあります。

気をはりすぎず、記事内で紹介した危険エリアや、最低限の身の守り方に注意をして、楽しい留学生活を送ってください。